2001.富士山体験記  標高3.776m


2001年7月20日、念願の富士山登頂が実現できました。
日本一の富士山!秀麗な山容。この山を制覇出来たときの喜びは何とも言えない感動を覚えました。
これは、そのときの体験記です。

須走口登山道から見た富士山々山頂
(PHOTO H氏)

福岡から出発!富士山へはまとまった休みが必要だった。

富士登山でまず考えなければいけなかったのが時間だった。福岡からだと移動だけで時間が掛かってしまう。
ツアーでその日の夜に5合目に着いてすぐに登り、翌朝山頂で御来光を見てすぐ降りるコースもあるが非常にハードで、ましてや初心者には高山病などの問題もあり辛いものになるだろう。また、ゆっくり楽しんで登ることが出来ない。
そこで我々は1日目に5合目に宿泊、翌朝から登山開始して登頂!その日のうちにお鉢巡りして山頂泊。3日目に朝、御来光を見て下山‥というゆっくりのスケジュールをとってみた。

1日目
 







5合目








福岡からの富士登山ツアーの御一行4名は朝、福岡空港に集合。
名古屋で一緒に登る2名と合流して車にて山梨へと進む。途中で東京からの一人を乗せて全員集合。
夕方、須走口5合目の旅館「菊屋」に入る。夕方の食事もちゃんとした鯖の味噌煮を出て、美味しく食べた。
ただし、自家発電のため夜遅くなると電気が止められる。

その日、雨が少し降っていて夕方には綺麗な虹が出ていた。
しかも2本!店にいた外人は「ダブルレインボー!」と指差して喜んでいた。
(2本の虹の色に注目。左は外側が赤色に対して右のは内側が赤色‥と対象的に弧を描いていた)
夜暗くなって登る人たちが増えてきた。
自衛隊が訓練で20~30名ほど、ツアーやバスでやってきた集団などがこの時間から登っていく。
私達は期待に胸を広げ明日に備え就寝した。



登山ルート

  ルート  登山ルートは山梨県側からの河口湖・吉田口のルート、静岡県側からの富士宮口のルート・御殿場口のルート
         そして東側の須走口ルートなどがある。
         普通多いのは表の富士宮口ルートであるが、今回私達は比較的「緑」が多い須走口ルートを登ってみた。 
         登山道は登りのみの一方通行で、下山はまた別の道がある。 
  
2日目
5合目出発
07:00
朝食をとり、朝7時頃5合目「菊屋」を出発。店のおじさんに見送られながら元気に7名は登っていく。
最初5合目から6合目前までは緑があり樹林帯の中を進む。
途中無人の山小屋で休憩をとってひたすら登ると、やがて視界が開けた時に斜め上に山頂が見えてきた。
「あんな上まで登るの‥」皆、口に出す。まだまだ先は長い。
6合目

09:08
段々と緑が少なくなり代わりに「オンダテ」が目立ってきた。
この辺から荒い砂の混ざった道で厚底の登山靴でないと辛い。やがて最初の山小屋・6合目「瀬戸館」に到着。
PHOTO H氏

下山道は左側にあり昨夜出発した自衛隊の人たちが砂交じりの道を砂煙を上げながら下っていた。
この日天気は快晴で気温も高い。富士山は水場がなく今回500mlの水2本を各自用意していた。
ちなみに山小屋にも水やビール、携帯酸素も売っているが下界よりもはるかに高い。
チョビチョビ水分を補給しながら登り、7合目「太陽舘」に到着。
7合目
太陽舘

10:15
やがて道は荒くなりハードに!
太陽舘前にて ゴツゴツした岩や石が増えてきた。
本7合目
見晴館

11:05
|
11:30

(昼食)
7合目の上に何故か本7合目がある。ここの山小屋で昼食をとることにした。
朝、菊屋で作ってもらった弁当を食う。おにぎり2個はちょっと少なかったかな‥。
8合目
江戸屋

11:53
段々と足取りが重くなっていく。空気が薄くなっていくせいか‥
山小屋ごとに休憩、後からくるメンバーを待つがペースがそれぞれバラツキが大きく出てきた。
8合目「江戸屋」に到着。真横の傾斜がすごい!